前回(2015年)と今回では急激にオンライン化が進んでおり、日本チーム・韓国チーム共にそれぞれの活動の方法が前回と全く異なるものになっています。どのように活動を進めているのか、これまでの活動報告と共に紹介します。
日本チーム
今回はメンバーが横浜市内に限らず、東京・香川・岩手と広範囲に渡ることから、対面式の会議の開催が難しいので、連絡や情報共有はFacebookのグループで、話し合いはZOOMを使って行っています。Facebookのグループは前回と同じグループを使っているので前回の情報を見ることもできます。
人数が多いことから、調査研究チームと視察チームの2つに担当を分けました(一部重複あり)。
- 調査研究について
調査研究チームはダブルケア当事者へのヒアリングと、自治体や議員へのヒアリングを行っていきます。当事者への調査においては、横浜国立大学等へ調査倫理審査を申請しました。当事者へのヒアリングを担当する調査員は、全国各地でダブルケアカフェを開催している人の中から9名を選出。プロジェクトメンバー15名と調査員9名の合計24名全員が日本学術振興会の大学院生向け研究倫理のeラーニングを受講しました。
また、倫理審査手続き中に、当事者向けヒアリングについては①調査員への説明動画、②調査協力者への説明動画、③ヒアリング内容の精査などの準備を進めてきました。9月から自治体向けヒアリングも開始しています。 - 韓国視察訪問について
日本チームは2024年10月31日~11月2日に韓国へ訪問することが決まりました。視察先のリクエストなどをまとめ、視察の準備をしています。 - 勉強会
1月のヤングケアラー勉強会から少し間があきましたが、プロジェクトメンバーが講師を務める勉強会を開催しました。当日参加できなかったメンバー用にすべて録画して視聴できるようにしています。
①2024年9月24日「困難を抱える子どもたちとその家族について」講師:須田洋平さん(NPO法人サードプレイス代表理事)
②2024年10月23日「未就学時の子育て支援の現場から」講師:西山孝子さん(西区地域子育て支援拠点スマイル・ポート利用者支援事業担当)
韓国チーム
韓国チームのメンバー10人は活動エリアが近いことから、対面とZOOMの両方を使って会議を行っています。3月14日の会議後、さっそく当事者調査をスタートし、5月中には当事者へのヒアリング調査をほぼ終えています。また、同時にダブルケアに関連した制度における障壁や追加する支援制度について各自考えをまとめて発表・議論や、「ダブルケア面談事例と課題」「ダブルケアプロジェクトについての議論」についてのを勉強会を行ってきました。
韓国チームが日本へ来るのが2025年2月6日~8日に決まりました。
横浜市内中心の視察となる予定です。3日間を有効に使えるよう準備をしていきます。
日本チームと韓国チームのコミュニケーション方法
日本チームのコーディネーター:東と、韓国チームのコーディネーター:キム・ジョンヨン先生がメールでやり取りしています。前回はまだオンライン翻訳の仕組みが充実していなかったので、英語でのやり取りをしていましたが、今回はGoogle翻訳を使って日本語と韓国語でやり取りをしています。しかし、Google翻訳は簡単なことは問題なく伝わるのですが、専門的な用語を使った内容や、細かいニュアンスについては難しいので、韓国在住の日本人女性にサポートをしてもらっています。
ZOOM会議では彼女の他に、日本の大学院の留学生に協力してもらい同時通訳をお願いしています。
その後、とあることからキムさんとLINEでやり取りすることになり、LINEの通訳機能がものすごく便利であることを知りました。LINE公式の通訳アカウントをフォローしてグループに入れると、会話を翻訳してくれます。簡単な連絡事項ならバッチリです。現在、英語・韓国語・中国語に対応しています。